American Bully



最初はピットブルは闘犬だけだったんですよ。しかし、闘犬の土佐犬をペットで飼いたいと思う人がいるように、闘犬のピットブルをペットで飼う人が増えて、そのうち、闘犬ではないペットだけの、スタンダードのピットブルが作られたんです。しかしピットブルですから、世界最強の犬種になってほしい。そのためには、体が大きくないといけない。ということで、XXLのレッドノーズや、ブルーのデカいピットが生み出されました。 ブルーは人気の色なのでわかりますが、なぜレッドノーズだったのか・・。それは、闘犬のピットブルのレッドノーズが、とても凶暴で、強くて、猛烈に攻撃することで有名だったからです。そこで、世界最強にするためには、体を大きくしないと、大きな犬種に勝てないということで、体重40キロ以上のレッドノーズが作られました。まあ、闘犬種のピットブルではありませんから、実際に世界最強かどうかということは別として、体重40キロ以上の巨大なレッドノーズということで、コンセプトは、世界最強の犬だというコンセプトです。




それが、今から10数年前でしょうか。スタンダードのピットともXXLのピットとも違う、ゴツいピットブルが現れたんです。



私は夢中になりました。当然、日本にはほとんどそういう犬はいなくて、アメリカでちらほら出てきたような感じでした。こういうゴツいピットブルがいて、とてもカッコイイんだと私は自分のHPで言っていましたら、あれは筋肉増強剤を注射しているだけだ。などと言う人がたくさんいました。いや、そうではなくて、こういう犬なんです。といっても信じてもらえないこともありました。

それが、しばらく経つと、ブリースタイルピットブルなどと呼ばれて、GottiやRazors edgeなどという有名なブリースタイルのピットブルの血統の犬たちが出てきました。




もうそのときは、筋肉増強剤で作られたピットだなどと言う人はいなくなっていましたが、スタンダードのピットブルの愛好家からは、そういうブリースタイルの犬たちはピットブルとは認めない。というような動きが出てきました。そして、アメリカンブリーが誕生しました。新しい犬種の誕生です。ABKCという、アメリカンブリーケンネルクラブというクラブも創設されて、新しい犬種としてスタートしました。




それが、今ではこうなっています。どう思われますか?

重心が低すぎると思いませんか?


 


妖怪のような目つきで、悪魔の蜘蛛に取り憑かれた子ブタみたいになっています。あるいは、悪魔の亀に取り憑かれているように見えます。

まあ、このほうがいいと思って、こうなってるんだと思いますし、このような犬のファンの方もたくさんいらっしゃると思いますので、批判しているわけではありませんし、ディスってるわけではありません(笑)(ディス=ディスリスペクト)。ただちょっとやりすぎなのではないか・・と危惧しています。




ピットブルを愛する人達。ピットブルから変化したアメリカンブリーを愛する人達。 まあ、私も含めて、聖人君子ではないですよね(笑)。 どちらかというと不良っぽい。などというところははるかに通り越して、レッドゾーンを振り切ってる人たちもたくさんいます。

不良たちは自分の幸せに貪欲です。

幸せを感じたいために、できるだけたくさんのお金を得ようとしますし、美味いものを食って幸せを感じようとしますし、できるだけ気持ちいいと感じるセックスをしようとします。

そしてドラッグに手を出します。

あれは、幸せを貪欲に感じようとする方法の一つです。

最初はクサ(大麻・ガンジャ・ハッパ)を吸います。クサを吸うと、見るもの聞くものが美しく、幸せで、楽しくて楽しくて仕方ありません。普段は何でもないことがおかしくて(笑)、それでもこんなところで大声で笑うと、周囲の人におかしいと思われる(笑)・・でもおかしい(笑)。たまらない(笑)。笑おう(笑)。もう向こうの隅っこに行って笑おう(笑)。ぎゃははははははっはあっははははははっはははははははっははっーーーーーーーーーーーーー(笑)。あっーーーー(笑)、あっーーーー(笑)、あっーーーーー(笑)、あっーーーーー(笑)。あっーーーーー(笑)、もーーーーー死ぬーーーーー(笑)。おかしいーーーーー(笑)。楽しいーーーーー(笑)。ぎゃははははははっーーーーーー(笑)。

何か食べると、旨くて旨くて、仕方ありません。

幸せだーーーーー(笑)。

なんて幸せなんだろーーーー(笑)・・・

・・・クサはこんな感じだからいいんです。

それが、次に、誰かが、ヘロインやコカインやS(スピード、シャブ、覚醒剤、覚醒剤と言いたくないので、早く効果が現れるので、スピードなどと呼ばれます。その頭文字だけとってSなどと言う場合があります)などを持ってきます。それらは、クサとはまったく違うキマり方をします(ドラッグの効果が体に現れることを、キマる。と言います。酒を飲んで、酔っ払う。というのと同じです。ドラッグの場合は、キマる。と言います)

シャキシャキバキバキの感じ、といっても、やったことがない人にはわからないでしょうけど。シャブの場合は、何も食べずに、1秒も寝ないで、何日も、効果がなくなるまで、ずっと、シャキーンとした精神状態で、一つのことに集中して、どんな陳腐なことでも、ずっとそれを反復してやったりします。私の友人は、「ちょっと忘れ物を取りに行ってくる」と言って、別の友人の家から車で自分の家に行ったまま、自分の家の前で、車を降りるときに、車の中のゴミが気になって、一つ拾って捨てて、別のゴミが気になって捨てて、また別のゴミが気になって捨てて、また別のゴミが気になって捨てて、とやってるうちに、6時間、車のゴミを拾っていました(笑)。普通の人から見たらキチガイですよね。シャブはこうなります。

ホテルの一室に女性とこもったまま、3日間、一歩も外に出ないで、1秒も寝ないで、ずーっとセックスしていて、警察に通報された人もいます。その間、何も食べていません。ポカリスエットをときどき飲んで、あとは、6時間おきくらいにシャブをやっていた・・・

こうなるんですよ。シャブをやると誰もがこうなります。こうなるのが正常です。しかし、一般の人から見ると、狂ってるか、悪霊に取り憑かれているように思われますので、若い頃だと、両親に、霊能者のところに行かされたり、青少年育成道場のようなところに行かされたりします(笑)。まったく無意味です。それどころか、逆におかしくなります(笑)。ただ単にシャブをやってなければ正常です。ただそれだけです。しかし知らないと、狂ったと思います。猛烈に、キツツキみたいに同じことをやり続けますからね。

このように、不良たちは、どんどん貪欲に幸せを欲して(ほっして)、それを満たそうとします。それは、どこまでも果てしなく続いていきます。

まあ、不良だけでなく、人間はみんなそうしてここまで進化してきたのかもしれません。しかし、不良たちは、独自の価値観で、独自の方向に進んでいきます。それが現在進行形で変化しているアメリカンブリーだと私は考えます。

クサは、合法の国もたくさんあるくらいですし、合法でなくても日常的に吸っている国はたくさんあります。アメリカやヨーロッパやオーストラリアや南米、ですから、アジア以外の世界中と言っていいですが、ほとんどクサは問題ありません。多くの人が日常的に吸って楽しんでいます。私も、大麻は日本でも合法化するべきだと思っています。ですから、クサでとめておいて、クサを吸って楽しむことを追求していけばいいのに、ハードドラッグに手を出して、どんどん強い刺激を求めるので、逆に幸せではない、おかしな方向に進んでいきます。それと同じことが、アメリカンブリーに起きているのではないか・・と、感じています。魅力的ではなく、おかしな形になっているように感じます。

もちろん、ハードドラッグをやってる人間たちというのは、それが幸せだと思ってやってますから、シャブをやって、3日間、何も食べずに、一睡もしないでセックスすることを幸せなことだと思っています。ですから、何度でも同じことをやろうとします。そして、もっと純度の高いシャブを欲したり、あるいは量を増やしたり、あるいは回数を増やしたり、となっていきます。どんどん、どこまでも限りなくエスカレートしていくんですね。

それと同じことがアメリカンブリーに起きてるんじゃないですか。と私は言いたいんです。

おかしな方向に変化してるのではないか・・。そして終わりのない変化をし続けるのではないか・・。と感じるからです。

それは、まるで不良たちが、大麻から、どんどんハードなドラッグに手を出して、自分自身をおかしな方向に変化させて行く様子ととても似ています。おかしな方向に進んでいくと、何か異質なもの。としか感じなくなります。まあ、それが好きな人にとっては、異質なものとは感じずに、それが最も良い形だと感じるのかもしれませんが、私は、やりすぎのような気がします。もっと魅力的な犬を作って、どこかで、これで完成といって終わってほしいです。

ゴールを通り過ぎて、また違うゴールを目指してるような気がするんですよね。そしてそのゴールに達したら、また次のゴールに向かっていく・・というような・・

まあ、そういう犬種がいてもいいのかもしれませんが、いつまで経っても変化し続けて、決まった犬種に永遠にならないですよね。